JCSは、以下の基準により意識レベルを測定するものである。
意識障害をきたしていると思われる症例に対し、
「T.刺激しなくても覚醒している状態」、
「U.刺激をすれば開眼するが刺激をやめると眠り込む状態」、
「V.刺激をしても覚醒しない状態」
の3段階に分け、次いで、
Tの群で「1、2、3」、
Uの群で「10、20、30」、
Vの群で「100、200、300」
と細かく分けられる。意識がはっきりしている状態は「0」とされる。
| Ⅲ.刺激をしても覚醒しない状態 | 300.痛み刺激に反応しない |
| 200.痛み刺激に反応して、手足を動かしたり、顔をしかめたりする。 | |
| 100.痛み刺激に対して、払いのける運動をする。 | |
| Ⅱ.刺激がすれば開眼するが刺激をやめると眠り込む状態 | 30.呼びかけを繰り返すとかろうじて開眼する。 |
| 20.簡単な命令に応じる。 | |
| 10.合目的な運動をするし、言葉も出るが、間違いが多い。 | |
| Ⅰ.刺激がなくても覚醒している状態 | 3.自分の名前、生年月日が言えない。 |
| 2.見当識障害がある。 | |
| 1.清明とはいえない。 | |
| 0.清明 |
参考文献
吉本智信『高次脳機能障害と損害賠償』(自動車保険ジャーナル、2004)
本多晃「高次脳機能障害の要件と損害評価」『民事交通事故訴訟・損害賠償算定基準』下巻(日弁連交通事故相談センター東京支部、第34版、2005)
益澤秀明『交通事故で多発する"脳外傷による高次脳機能障害とは" 見過ごしてはならない脳画像所見と臨床症状のすべて』(新興医学出版社、2006)